サラーが去る前に振り返る。プレミアリーグ2010年代を彩った「数字」たち
モハメド・サラーのLiverpool退団発表を機に、彼が駆け抜けた2010年代のプレミアリーグをデータで振り返る。アグエロの174ゴール、シルバの89アシスト、レスターの5000倍オッズ優勝……あの10年間の記録たち。
2026年3月24日、モハメド・サラーがシーズン終了をもってLiverpoolを退団すると発表した。
2017年のASローマからの加入以来、255ゴール・435試合。プレミアリーグ得点王4回。Liverpool FCの歴史に名を刻んだ男が、アンフィールドを去る。
彼が全盛期を過ごした2010年代(2010〜2019年)のプレミアリーグは、どんな数字で彩られていたのか。改めてデータで振り返ってみる。
得点
2010年代の最多得点者:セルヒオ・アグエロ 174ゴール
アグエロは2010年代のPLで174ゴールを記録。2000年代のティエリ・アンリ(169)、1990年代のアラン・シアラー(167)を上回る、10年単位での歴代最多得点記録だった。
2位はハリー・ケイン(136)、3位はウェイン・ルーニー(104)。アグエロは2位に38ゴールもの差をつけており、2010年代のストライカーとして突出した存在だったことがわかる。
2010年代の1シーズン最多得点:モハメド・サラー 32ゴール(2017-18)
サラーがLiverpoolに加入した初シーズン、32ゴールは当時の1シーズン最多記録を更新。この記録は後にハーランドに塗り替えられるが、2010年代においては飛び抜けた数字だった。
Liverpool移籍前のChelseaではわずか2ゴールに終わったサラーが、同じリーグで別人のように覚醒した。その落差もまた、2010年代のPLを語る上で欠かせないエピソードだ。
11試合連続ゴール:ジェイミー・ヴァーディ(2015年)
レスターの奇跡を支えたヴァーディは、11試合連続ゴールというPL記録を樹立。この記録はいまも破られていない。
2010年にヴァーディが所属していたのは7部リーグ相当のクラブ。5年後にPLの記録を作るとは、誰も想像しなかっただろう。
アシスト・チャンス創出
2010年代の最多アシスト:ダビド・シルバ 89アシスト
2位のクリスチャン・エリクセン(62)に27もの差をつけた圧倒的な数字。チャンス創出数(768)も断トツのトップで、2位のエデン・アザール(595)を大きく引き離した。
シルバは得点こそ少ないが、数字が示す通り2010年代のPLで最も多くのチャンスを作り出した選手だった。Man Cityの黄金期はアグエロとシルバ、この二人によって支えられていたと言っていい。
チーム
2010年代の勝点ランキング
| 順位 | クラブ | 勝点 |
|---|---|---|
| 1 | Manchester City | 818 |
| 2 | Manchester United | 747 |
| 3 | Chelsea | 740 |
| 4 | Liverpool | 710 |
| 5 | Tottenham | 703 |
| 6 | Arsenal | 702 |
Man Cityの818勝点は2位のManUより71点も多い。4度のリーグ制覇を含む、圧倒的な10年間だった。
2010年代の最多得点チーム:Manchester City 845ゴール
得失点差も+503と断トツ。2位のChelsea(+331)に172点もの差をつけた。
最下位:ポーツマス わずか5勝点
2010-11シーズンのみの出場で降格。たった5勝点は2010年代で最も少ない数字として記録されている。
あの数字、知っていましたか
アーセナルの10年間の得点 = メッシ+ロナウドの合計得点
アーセナルが2010年代のPLで記録した得点は704ゴール。この数字は、同期間にメッシとロナウドがそれぞれのリーグで記録したゴールの合計(704)とまったく同じだ。
二人の史上最高の選手と肩を並べる得点数を、ひとつのクラブが記録していた。それでもアーセナルはこの10年間でリーグタイトルをひとつも取れなかった。
2010年代のイエローカード王:ギャレス・バリー 64枚
レッドカードも3枚。どれだけ走り、削り続けたのかがわかる数字だ。
2010年代の最多出場:ジョーダン・ヘンダーソン 308試合
1試合差で2位のジェームズ・ミルナーを上回った。
2010年代最大の番狂わせ:レスター・シティの優勝
レスターの2015-16シーズン優勝は、開幕前のブックメーカーのオッズで5000倍。ヴァーディは2010年時点で非プロリーグでプレーしており、5年後にPLの歴史を作るとは誰も予測できなかった。
このシーズン、ヴァーディは24ゴールを記録。得点王争いも最後まで演じた。2010年代を語るとき、この奇跡は避けて通れない。
サラーの2010年代
サラーがPLに初登場したのは2015-16シーズン(Chelsea時代)。しかし当時は2ゴールに終わり、ローマへレンタルに出された。
真の輝きを放ったのは2017年のLiverpool移籍後。加入初年度に32ゴールという衝撃的な数字を残し、2010年代最後の2シーズンをPL最高の選手として締めくくった。
2010年代のPLを語るとき、アグエロ・シルバ・ヴァーディと並んでサラーの名前は必ず語られるだろう。そしてその全盛期の多くは、あの10年間に刻まれている。
「2010年代のPLで最も成功したクラブはMan City、最も多くゴールを決めた選手はアグエロ。ではその時代に最も人々の記憶に残ったゴールは? そう問われたら、サラーの名前を挙げる人が最も多いかもしれない。」
データは2010年1月1日〜2019年12月31日の期間が対象です。一部データはOptaおよびPremier League公式統計に基づいています。